恒星の色
恒星の表面温度が高くなるとエネルギーの高い短い波長の光が発せられる。そのため、恒星の色は、温度が高くなるにつれて、赤→黄色→白→青へと変化していく。
ウィーンの変位則
波長と温度の関係を示した法則をウィーンの変位則と呼び、次の式で求めることができる。
λm・T = b
λmは恒星からくる最大エネルギーを示す波長(m)、Tは表面温度(K)、bは定数2.898×10-3(m・K)を示す。
恒星のスペクトル
光はいくつかの波長(色)が重なって地球に送られてくる。これを分けたものをスペクトルと呼ぶ。どの色が最も強いかは、恒星の表面温度によって決定する。
例えば表面温度が高い恒星では短い波長の光(青色の光)が強く、表面温度が低い恒星では長い波長の光(赤色の光)が強い。
また、恒星の大気の成分によっては、ある波長の光が吸収されたりする。その波長は観測される暗くなるため、吸収線と呼ばれる。また、原子から発せられる特徴的な波長の線(輝線)から、構成される元素の種類を推測することができる。
恒星のスペクトルはその特徴からスペクトル型(O、B、A、F、G、K、R、N、M、S、L、T)に分類される。スペクトル型はさらに十段階に細分されている(O5、O4など)。太陽のスペクトル型はG2である。