オーキシンの作用:AUX/IAAタンパク質
植物の細胞内にはAUX/IAAタンパク質が存在しており、オーキシンが存在していないときには調節たんぱく質(下画像ARF)に結合して遺伝子の発現を抑制している。
しかし、オーキシンが細胞内に侵入し、オーキシン受容体と結合して複合体となると、複合体はAUX/IAAタンパク質に結合して分解する。AUX/IAAタンパク質の分解によって調節たんぱく質が働くことができるようになり、遺伝子の発現が促進される。
エチレンの作用:EIN3タンパク質
エチレンが細胞内に存在していない場合には、エチレンの作用によって発現されるEIN3タンパク質は酵素によって絶えず分解されている。
しかし、エチレンが細胞内に侵入すると、小胞体上にある受容体に結合し、EIN3タンパク質を安定化させる。すると、EIN3タンパク質がある遺伝子の発現を促進し、合成されたタンパク質は調節たんぱく質として働いてさらに他の遺伝子の発現を促進したりする。