肺胞を広げると畳約37枚分(50~60m2)の面積になる
肺の中には肺胞と呼ばれるブドウのような小さな袋が無数に詰まっています。その数は6億個にもなります。この肺胞を全て広げると畳約37枚分(50~60m2)の面積になることが知られています。
この肺胞の中を血液が通り、ヘモグロビンから二酸化炭素が放出され、肺中の酸素がヘモグロビンに結合し、また体へと戻っていきます。
ヘモグロビンとは
赤血球はヘモグロビンを含み、ヘモグロビンのヘムにある鉄イオンが酸素と結びつき、酸素が少ない場所では酸素を放出します。また、酸素が多く、二酸化炭素が少ない場所では酸素と結びつく働きを持っています。
Hb(ヘモグロビン)+O2 → HbO2(酸素ヘモグロビン)
肺の重さ・体積は?左右の肺の大きさの違い
右の肺は約600g、左の肺は約500gです。また、体積は右肺は1200ml、左肺は1000mlとなっています。実は左肺は右肺よりも小さいことが知られています。これは、心臓の位置がやや左側にあり、左肺のスペースにはみ出しているからです。
人生でどれくらいの空気を吸うの?
1回の呼吸量は約500mlです。これを人生80年として計算すると、呼吸の回数は8億回、呼吸量は約4億リットルにもなります。尋常じゃない回数と呼吸量ですが、それに耐えうるだけの強さを持っている器官です。