なぜ擬態するの?
擬態とは他の動物や物質に自分の体を似せることを指します。多くの場合、似せる対象は動物界で嫌がられているもの(糞、アリ、ハチ、ヘビなど)です。また、体の一部を虫などに擬態させ、疑似餌として獲物をおびき寄せる擬態も存在します。
擬態は進化によって獲得された性質です。似せる対象に似れば似るほど生存率が上がっていき、次世代へと性質が伝わっていきました。外見が似るだけでは捕食者にバレてしまうので、中には行動も対象とそっくりになっている生物もいます。例えば、ハチに擬態しているカマキリは、触覚を細かく動かしながらせわしなく歩きます。その様子はハチそのものです。
それでは色んな擬態を見ていきましょう!
ヘビの顔にそっくりなイモムシです(胴体は短すぎですが…)。
アリそっくりなカマキリです。小さなうちはアリに擬態して敵から身を守ります。
アリに擬態するアリグモです。一見クモとは思えません。
こちらはシッポだけクモに擬態するクサリヘビです。動きがリアル!
ハチそっくりの動きをするカマキリです。カマキリの誇りはどこに行った!
ミミックオクトパスは魚、ウミヘビ、カサゴなど、様々な生きものに擬態するとても賢いタコです。
カマキリがハチになったり、クモがアリになったり、ヘビがクモになったりとバリエーション豊かですね!