偶然的な理由によって遺伝子の頻度が変化することを遺伝的浮動と呼びます。これによって生存に中立な遺伝子、または有害な遺伝子が広がることもあります。
中立進化は自然選択を受けない遺伝子が集団に広がることを指します。例えば、ヘモグロビンのα鎖のタンパク質のある部分の変異は生存に有利不利が関係ないことが知られています。しかし、種が異なれば突然変異が蓄積されていき、生物種ごとの差が生じます。これは中立進化です。
中立進化が起こる原因は突然変異ですが、その変異した遺伝子が何らかの理由で集団内に偶然的に広がることがあります。この偶然に広がる現象を遺伝的浮動と呼びます。このようにして生じた自然選択によらない進化を中立進化と呼びます。
原因=突然変異、有害・無害な遺伝子が偶然広がる=遺伝的浮動、自然選択によらない進化=中立進化、みたいな感じだね。
有害な遺伝子が遺伝的浮動によって広がった場合には、自然淘汰によって遺伝子頻度はしだいに現象していくよ(これは普通の進化)