クリシギゾウムシとは?
クリシギゾウムシ(Curculio glandium)はゾウムシ科に分類される昆虫です。幼虫時代はクリの実を食べて生きており、日本のクリ害虫として有名です。
クリシギゾウムシの口吻は長く、メスでは8mmに達します。口吻を除く体長は10mmほどですので、体の半分ほどが口吻です。
正面から見るとまるで中世のマスクみたいで不気味です。
クリシギゾウムシのメスは交尾した後に、クリやドングリなどに口吻を突き刺して種子に到達する穴を開けます。この穴から卵を産み付けます。卵は10日ほどで孵化して、種子内部を食べて成長。
10月~12月頃に脱出して土の中で蛹になり越冬し、翌年の夏から秋にかけて羽化します。中には翌々年まで羽化しないものもいるのだそう。
人を不安にさせる顔。