ちょっとディープな生物の世界

細胞内のタンパク質-免疫に関するタンパク質-

抗体

抗体は免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質からできている。抗体は4本のポリペプチド鎖がS-S結合したものである。抗体に結合する部分は可変部と呼ばれ、B細胞が自ら遺伝子組み換えを行ってアミノ酸配列を変えている。

抗体
抗体。Y字の枝分かれしている部分が可変部http://www.virology.ws/

B細胞レセプター

B細胞は抗体を産生する細胞である。B細胞は細胞表面のB細胞レセプターと呼ばれるタンパク質で抗原を認識している。

細胞表面の抗原レセプターとして細胞膜結合形の免疫グロブリンを発現しており、これによって自分に適合した抗原の出現を察知する。抗原が適合した場合には、それを細胞内に取り込んだ後、抗原提示する。提示された抗原をヘルパーT細胞が認識すると、ヘルパーT細胞からの刺激を受け、形質細胞に分化することになる[1]形質細胞分化すると分泌形の免疫グロブリン抗体として産生するようになる。個々のB細胞が産生する抗体は均一な免疫グロブリン分子(抗原分子)であり、単一の抗原特異性を示す。この単一な抗体産生細胞のクローンを分離してモノクローナル抗体を得ることができる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/B%E7%B4%B0%E8%83%9E

T細胞レセプター

T細胞は獲得免疫の司令塔となる細胞である。T細胞の表面にはT細胞レセプターと呼ばれるタンパク質がある。T細胞レセプターは、MHC(主要組織適合抗原)に結合し、自己と非自己を認識する。MHCは個体を識別するための細胞膜上にあるタンパク質である。

Tcell
T細胞表面のレセプターhttp://www.hybridmedicalanimation.com/

HLA

ヒトのMHCはHLAと呼ばれ、臓器移植の際などに重要となる。

svg
HLAは細胞膜上にあるhttp://en.wikipedia.org/

トル様受容体(TLR)

自然免疫に関するマクロファージ、樹状細胞、好中球の細胞膜上や細胞質基質内にあるタンパク質である。トル様受容体が結合することによって自己と非自己を見分ける。

3 COMMENTS

ジョニー

今年の授業を受けるもので、通学中に読ませていただいてます。
T細胞レセプターの文章のなかで「の」の重複があると思います。

これからも読ませていただきます!

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ジョニー

失礼しました。今年の受験です。

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管理人

コメントいただきありがとうございました。
訂正いたしました。また、何かありましたら、ご遠慮無くご指摘いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

受験がんばってください・w・!

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