リベイロイアとは?
リベイロイア(Ribeiroia ondatrae)は水鳥に最終宿主とする寄生虫です。リベイロイアの卵は水中で孵化するため、そこから水鳥に寄生するのは至難の業です。そのため、リベイロイアはカエルと中継地点に使う方法を思いつきました。
リベイロイアはまず巻貝に寄生します。そこで遊泳能力をもったセルカリアという形態に変化し、次はオタマジャクシに寄生し後ろ脚ができる部分に潜り込みます。
セルカリアは次第にシストと呼ばれる小さな袋を作って休眠状態に入ります。すると、オタマジャクシは脚の形成が妨げられて脚が何本もできたり、欠損したりと奇形化してしまいます。
奇形化したカエルは上手く捕食者、つまり水鳥から逃げることができずに食べられてしまいます。ここまできたらリベイロイアの策略は成功です。リベイロイアは栄養豊富な水鳥の体へと寄生し、成熟して産卵、そして卵は糞に混ざって水中に産み落とされるのです。
ものすごい所から脚が生えまくっています。
リベノイアの透明標本の画像は下の記事から。
【閲覧注意】リベイノイア(寄生虫)によって奇形になったカエルを透明標本にして骨格を観察してみた