ちょっとディープな生物の世界

コアラはユーカリの毒を分解するのにエネルギーを使い過ぎて22時間寝る

コアラは睡眠時間が最も長い動物

コアラは(Phascolarctos cinereus)は、哺乳綱双前歯目コアラ科コアラ属に分類される動物です。コアラの睡眠時間は最長で22時間と言われています。ナマケモノですら長くて20時間ですから、「動物界最長の睡眠時間」という肩書は伊達ではありません。

photo by youtube

コアラの睡眠時間が長い理由は「ユーカリ」にあると考えられています。コアラが主食とするユーカリの葉には青酸カリ系の毒素が含まれています。コアラの盲腸には毒素を分解する酵素が存在するため食べることはできるのですが、解毒のために多くのエネルギーが割かれています。また、ユーカリの葉はタンニンなどが多く含まれるため消化しにくく、ここでもエネルギーを消費します。

進化の末に誰も食べないユーカリを食べることで活路を見出したコアラですが、その代償に起きている時間を失ったんですね。

寝ている姿もかわいすぎる!

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