クロマチンとは?
クロマチンとはDNAとタンパク質の複合体の名称である。DNAはヒストンと呼ばれるタンパク質に絡みついてヌクレオソームと呼ばれる構造をとっている。ヌクレオソームがさらにコンパクトにまとまり、この繊維をクロマチンと呼ぶ。クロマチン繊維がさらにまとまって染色体となる。
ヘテロクロマチン
クロマチンの中で最も凝縮度が高いものをヘテロクロマチンと呼ぶ。染色体で特に強く染まる領域(下画像では黒っぽい部分)で、間期染色体の10%を占めている。
ホ乳類においては、セントロメア付近とテロメアに集中しており、遺伝子を殆ど含んでいない。遺伝子があったとしてもヘテロクロマチンでは強い凝縮が起きているため遺伝子は発現されない。
ユークロマチン
ヘテロクロマチンに対して、凝縮度がゆるいクロマチンをユークロマチンと呼ぶ。ユー(eu)とは、ギリシャ語で「ほんとうの」・「正常な」という意味を持つ。
X染色体の不活性化
ヒトの性決定様式はXY型であり、女性はX染色体を2つ持っている。
X染色体の遺伝子産物が2倍あると致死的な作用を持つためか、哺乳類はX染色体の2つのうちの1つを半永久的に不活性化(ヘテロクロマチン化)させる。不活性化されたX染色体は、細胞分裂を行って複製されても、娘細胞に不活性化状態を受け継がせることができる。
下画像の上段Xaは活性を維持しているX染色体。Xiは不活性化されたX染色体である。
ものすごく分かり易かったです!ありがとうございます
温かいコメントいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!