モノアラガイの右巻き・左巻きと遅滞遺伝

遅滞遺伝とは

卵の細胞質中に存在する母性因子によって、子どもの形質が定められる現象を遅滞遺伝と言います。受精卵の細胞質の殆どは、卵由来のものです。そのため、発生初期の細胞質の因子によって左右される形質は、母親の配偶子の遺伝子型がダイレクトに表れます。遅滞遺伝の代表例としてモノアラガイの右巻き・左巻きがあります。

例えば、モノアラガイには右巻きと左巻の個体が存在することが知られています。この巻きの向きは、発生初期の細胞質の性質によって決定されます。

右巻の遺伝子をD、左巻の遺伝子をdとし、DDとddを掛け合わせます。モノアラガイは雌雄同体のため、どちらも子どもを生むことができます。子どもの遺伝子型は全てDdです。

しかし、親DDから生まれてくる個体(Dd)は右巻、親ddから生まれてくる個体(Dd)は左巻となります。卵に含まれている因子によって決定されることから、このような結果となるのです。

ちなみにDd同士を掛け合わせた結果は次の表に載っています。

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