ちょっとディープな生物の世界

男性の勃起を継続させるけど死亡させる毒を分泌する「アオハンミョウ(スパニッシュフライ)」

アオハンミョウ(スパニッシュフライ)とは?

アオハンミョウはコウチュウ目(鞘翅目)ツチハンミョウ科に分類される昆虫で、ヨーロッパに広く分布しています。

photo by wikipedia.org

アオハンミョウは刺激を与えられると、粘り気のある分泌物を四肢の関節から出します。この分泌物は血リンパ液で、カンタリジンという物質が含まれています。カンタリジンは男性の勃起を継続させる効果がありますが、その後膀胱炎になってしまいます。毒量が多いと呼吸困難や精神錯乱を引き起こして死亡します。致死量は0.03gで、一匹のアオハンミョウから十分に取ることができます。

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アオハンミョウの毒は媚薬として古代ギリシャ時代から使われてきたと同時に、処刑手段としても使われてきました。人間だけでなく、多くの哺乳類に効果があるため家畜がうっかり食べて死亡ということも多々あります。ヨーロッパに行く際は要注意です。

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