ちょっとディープな生物の世界

【画像】漆黒の闇に愛され過ぎたメラニズムの動物たち【まとめ】

メラニズムとは?

アルビノはメラニン色素が作られない突然変異体のことでご存じの方も多いと思います。メラニズムはアルビノの逆で、メラニン色素を作りすぎてしまう突然変異体です。

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メラニズムの場合、ただ体表が黒くなるだけでなく、組織(内臓など)も黒くなることがあります。全身が黒くなったり、一部だけが黒くなったりと様々なパターンがあります。

様々なメラニズムの動物たちを普通の個体と比較してご紹介します。

クロカイマン

クロカイマンは名前に「クロ」がついていますが、本来はそこまで黒くありません。しかし、メラニズムの個体はさらに真っ黒に。

真っ黒なカイマンの赤ちゃん、作り物にしか見えません。

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オウム

メラニズムのオウムには羽毛に色を残すものも存在します。

ヒョウ

クロヒョウは別種だと思われがちですが、実はヒョウのメラニズムに過ぎません。

メラニズムは劣性遺伝のため、隔世代で形質が表出することもあります。また、メラニズムの程度によってはヒョウ柄が見えることも。

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キツネ

夜行性のキツネは、メラニズムを発症することによって暗闇に隠れることができます。灰色がかった毛色から「シルバーフォックス」と呼ばれることもあります。

ウサギ

黒いウサギは外国では不幸を呼ぶと昔は恐れられてきました。現在は普通にペットとして流通しています。

シカ

メラニズムのシカの毛色はこげ茶色から黒色まで様々なものがいます。

オオシモフリエダシャク

工業暗化で有名な現象です。産業革命時代では大気汚染から黒色が保護色となりメラニズムのオオシモフリエダシャクが個体数を増やしました。

リス

メラニズムのリスも出現頻度が高く、種のサブグループにまとめられるほどです。

ウコッケイ

ウコッケイのメラニズム。色素は羽毛に沈着します。

ヘビ

変温動物である爬虫類のメラニズムは、太陽光を吸収しやすく体温を維持しやすいというメリットがあります。

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トカゲ

メラニズムのトカゲは普通のトカゲよりも物陰に隠れやすいです。

ウミガメ

孵化直後は目立つので生き残るのがとても難しいのだそう。夜に孵化すれば逆なんでしょうけど。

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サーバル

野生ではただでさえ珍しいサーバル、そのメラニズムは物凄く珍しいんだそう。

ペンギン

ペンギンの腹が白いのは、捕食者が水中からペンギンを仰ぎ見た時に光に同化するためです。その点、メラニズムのペンギンは不利ですが、しっかり生き残っている模様。すごい。

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アルビノは紫外線に弱く生存に不利に働きますが、メラニズムは狩りや隠れる際に有利に働く場合があり、自然選択によって子孫に引き継がれていくことがあります。

2 COMMENTS

匿名

アルビノは真っ白、メラニズムは真っ黒。
メラニズムは知らなかった。

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管理人

あまり知られてないですよね!

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