腎臓の構造
腎臓は皮質と髄質、腎うによって構成されている。髄質の中には、腎単位(ネフロン)と呼ばれる少単位が無数に存在する。腎単位は腎小体(マルピーギ小体)と腎細管からなる。
髄質の中には、腎単位(ネフロン)と呼ばれる少単位が無数に存在する。
腎単位は腎小体(下画像)と腎細管からなる。腎小体はマルピギー小体とも言う。
腎臓の働き
腎小体はボーマン嚢と糸球体からなっている。腎単位は血液を濾過する働きを持つ。血漿中の水・グルコース・無機塩類・尿素のみを透過し、腎細管に送る。この濾過されたものを原尿と呼ぶ。
原尿が腎細管を通過する際に水、グルコース、無機塩類は再吸収される。そして、再吸収されなかった水分、無機塩類、尿素は尿となり、腎うに集合し、輸尿管を通ってぼうこうに集められる。
体液の濃度調節の仕組み
血液の濃度が高くなると、間脳の視床下部が刺激されて、脳下垂体後葉からバソプレシンというホルモンが分泌される。バソプレシンは腎臓で水の再吸収を促進する。
血液の濃度が低くなると、視床下部が刺激されて、脳下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモンが分泌される。すると、副腎皮質が刺激され、鉱質コルチコイドが分泌される。鉱質コルチコイドはナトリウムイオンの再吸収を行い、血液濃度を上昇させる。
尿の種類
動物の尿に含まれる窒素化合物は、タンパク質分解の際に生じるアンモニアに由来する。水中生活する生物(無脊椎動物、硬骨魚類、両生類(幼生))は、アンモニアのまま排出する。軟骨魚類は尿素として体内に蓄えて、体液の濃度を高くしている。両生類(成体)や哺乳類は尿素に変換し、爬虫類や鳥類は尿酸に変換して排出する。
無脊椎動物 | アンモニア |
硬骨魚類 | アンモニア |
両生類(幼生) | アンモニア |
軟骨魚類 | 尿素(体内に蓄える) |
爬虫類 | 尿酸 |
鳥類 | 尿酸 |
両生類(成体) | 尿素 |
ほ乳類 | 尿素 |
尿酸は尿素と違って水にとけないので、固体(結晶)のまま排出する。
腎臓の働きのすぐ下の文章なんですけど、腎単位ではなく腎小体だと思います。
ご指摘いただき大変ありがとうございました。修正いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。