ちょっとディープな生物の世界

有性生殖と減数分裂

有性生殖

有性生殖とは、配偶子(精子や卵)を作り、受精を行う生殖方法である。有性生殖では雌雄の遺伝子が混ざり合うため、遺伝子多様性が増し、環境の変化に対応することができる。配偶子を作る際には、染色体の数を半分にする減数分裂を行う。

 

減数分裂

減数分裂とは染色体数が半分に減る分裂である。例えばヒトの染色体数は46本あるが、配偶子(精子や卵子)を作る際には減数分裂を行って、染色体数を23本に減らす。詳しくは生物の「減数分裂」で説明する。

https://en.wikipedia.org/

 

受精すると精子(23本)+卵子(23本)=受精卵(46本)となり、染色体数がもとにもどる。

配偶子

有性生殖の精子や卵のように減数分裂によってできる細胞を配偶子と呼ぶ。配偶子の合体を接合(受精)と言い、精子と卵子の場合は合体したものを受精卵と呼ぶ。それ以外の場合は接合子と呼ぶ。

減数分裂を伴わない生殖

性を持たない生物の無性生殖では減数分裂は行われない。無性生殖では自身のクローン(遺伝子的に全く同じ個体)を作ることによって増えていく。しかし、ゾウリムシなどの単細胞生物もたまに接合して遺伝子交換を行っていることが確認されている。

一般的に無性生殖というと、単細胞生物を想像するが、多細胞生物においても無性生殖するものもいる。ヒドラは出芽という不均等な分裂で増え、植物は挿し木などでクローンを容易に作ることができる。

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