染色体が4倍体であり遺伝子の数も多いから
キンギョは4倍体の生物であることが知られている。4倍体とはゲノムを4セット持っていることである。
DNA、染色体、ゲノム、遺伝子の違いについて例えば、ヒトの場合には、母親からゲノムを1セット、父親からゲノムを1セットもらう。ゲノムを2セット持っているため、ヒトは2倍体である。
キンギョの場合には、祖先であるフナの仲間が約1400万年前に何らかの理由でゲノムが倍化したと考えらている。キンギョの遺伝子は通常の魚と比べても多く、その数は7万個にも及ぶ(ヒトの遺伝子は1万個ほどである)。そのためか、キンギョは突然変異が起こりやすく、これまで品種改良によって様々な形態のキンギョが作成されてきた。