全体の1/5の血液が脳に送られる
脳は体重の2%ほどしかない器官ですが、全血液の20%が送られています。ccに直すと、毎分750ccの量です。こんなにも大量の血液が送られる理由は、脳の活動はとてもエネルギーを使い、大量の酸素とグルコースを必要とする点にあります。
また、脳の組織は非常に繊細で、5秒間脳に血液が行かなくなると意識障害(気絶)が起こります。また、これが数分間続くと、機能が回復せず不可逆的な変化が起こります。
血液が不足すると「脳卒中」を起こす
脳の血管が詰まり、手足の痺れや言語障害などを引き起こす病気の総称を脳卒中と呼びます。脳卒中の中には、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血などがあります。
脳梗塞とは
脳の血管が突然つまって血流が途絶え、脳の細胞が死んでしまう病気です。
脳出血とは
脳の血管が破れて、脳の中に出血し、血液が神経細胞を圧迫することで脳の細胞が死んでしまう病気です。
クモ膜下出血
脳を保護する3層の膜(外側から硬膜・くも膜・軟膜)のうち、くも膜と軟膜の間にで出血が起こり、脳を圧迫することで脳の細胞が死んでしまう病気です。下画像のArachonoidがクモ膜。