生えてくる前に親が死んでいるから
かつて、人々の寿命は短く「人生50年」と言われていた時代もありました。親知らずは大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯です。この歯は成長が遅く、10代後半から20代に生えてくると言われています。昔はその頃には親が死んでいることも多かったことから「親知らず」との名称がついたと言われています。
別説では、大人になってから生えてくる歯であるため、他の歯と違って親が知ることがないことから「親知らず」との名称がついたとも言われています。
親知らずが生えない人もいる
親知らずは上下左右に1本ずつ、全部で4本あります。親知らずが4本ないこともあれば、1~3本ない人もいます。親知らずがあっても歯肉の中に埋まったままの人もいます。
親知らずをなぜ抜くのか
親知らずは歯肉に部分的に被ったままになることが多く、歯肉の炎症を起こしやすい状態となってしまいます(きれいにまっすぐ生えてくる場合もあります。その場合は問題ありません)。歪んだ状態で歯の成長が進むとさらに炎症が進むため、その場合には抜くなどの治療が行われます。