成人の皮膚は畳約1枚分(1.6m2)ほど
皮膚は外界から身を守る最初のバリアです。皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層構造をしています。表皮はさらに、角質層、顆粒層、有棘層、基底層からなります。体毛や爪は角質層が変化したものです。成人の皮膚は畳約1枚分(1.6m2)ほどであることが知られています。
皮膚の表面の細胞は死んだ細胞です。皮膚の新しい細胞は基底層で作られ、順々に上(体表)へと移動していきます。最終的に細胞は死に、角質となって剥がれ落ちます。これを垢と呼んでいます。体毛や爪は生きている細胞ではなく、角質が変化したものであるため、神経は通っていません。
皮膚の厚さ
皮膚の厚さは通常0.1mm~0.2mmです。しかし、部位によっては厚く、まぶたは0.4mm、手のひらは1mm、足の裏側は2mmとなっています。
垢になるまでどれくらいの時間がかかる?
ヒトの皮膚は、上皮部分では細胞分裂から角化し、垢となって剥がれ落ちるまで約4週間かかります。
皮膚が伸びるのはなぜ?
皮膚は弾力性のある組織ですが、この張りはコラーゲンによって形成されています。コラーゲンの合成する酵素などに疾患を持つ人は、「伸びすぎる」という性質を持ちます。
皮膚が硬くなりすぎても困る
角質が厚くなりすぎても、生活に支障をきたすようになります。下動画はヒゼンダニと呼ばれるダニが寄生することによって発生する病気、「角化型疥癬(かくかがたかいせん)」だそうです。容易に感染するらしいので注意が必要です。