食道からの逆流を防ぐ弁があるから
例えば水を飲んで、その後逆立ちしたとしても水が口から出てくることはありません。これは、改めて考えてみると不思議な現象です。この食道からの逆流を防いでいるのは、喉頭蓋と呼ばれる「弁」ようなものです。下画像の「3」が喉頭蓋です。
息をしている最中は、喉頭蓋は食道に蓋をし、逆流を防ぎます。一方、食べ物を飲み込むときには気管に蓋をし、肺に食べ物が流入するのを防いでいます。この喉頭蓋の働きが弱くなると、胃の中身が逆流するなどして、炎症を引き起こします。
他の動物は気管と食道が立体的に交錯している
ちなみに、他の動物は人間とは異なり、食べ物が間違って気管に入らないように立体的に防ぐ構造を持っています。こんなにも混入しやすい構造を持っているのはヒトぐらいです。しかし、この構造によってヒトは音によって言葉を操ることができるようになりました。