男性でも副腎で女性ホルモンを合成している
男性でも副腎でエストロゲン（下画像）が合成され分泌されています。しかし、女性が卵巣で合成するエストロゲンの量と比べると遥かに少ないです。ちなみに、女性の副腎でも男性ホルモン（テストステロン）が合成されています。
また副腎で合成される以外にも、血中に放出されたテストステロンの一部はエストロゲンに代わります。しかし、その大部分は肝臓で代謝されて、尿中に放出されます。
副腎とは？
腎臓の上の位置する臓器です。糖質コルチコイド（血糖量を増加させるホルモン）や鉱質コルチコイド（ナトリウムイオンの再吸収とカリウムイオンの排泄を促進するホルモン）、アドレナリンなどを合成・分泌する器官として有名です。
エストロゲンの男性への作用
思春期などでホルモンバランスの量が崩れ、エストロゲンの量が多くなると男性であってお女性化乳房が起こったりすることがあります。他にもエストロゲンの作用は多岐にわたっていることが分かっていますが、詳細は解明されていません（脂質代謝制御、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経（意識）女性化、皮膚薄化）。
