物質を金に変える成分を尿から探していた
1669年にドイツの商人・錬金術師であったヘニッヒ・ブラントが、バケツ60杯の尿を蒸発させた結果、残留物からリンを発見しました。ブラントはヒトの尿に物質を金に変える成分が含まれていると考えていました。
リンは燐光を発しており、新しい物質の発見として瞬く間にニュースとなりました。ブラントは、この発見によって報酬を受け取っています。
燐光とは、腐敗した生物などから生じた黄リン(白リン)が空気中で酸化する際の青白い光のことです。昔はこれを「魂」や「火の玉」として勘違いしていました。
体内ではリンはDNAなどに含まれるほか、無機リンとしても存在しており、尿にも微量に含まれています。バケツ60杯分もあったからこそ発見できたのでしょう。