膀胱は大きくなる
空の膀胱の内容量は200mlほどで、それ以下の尿量だと尿意を感じることはありません。尿が徐々に膀胱に溜まると、膀胱は次第に広がっていきます。内容量が500mlほどになると、漏れるギリギリとなり、800mlになると下腹部に激痛が走ります。膀胱の容量は最大で800mlと考えて良いでしょう。
膀胱の特徴としては、200~800mlとサイズを自在に変えられることです。膀胱がアコーディオンのように伸縮しているなら理解できますが、膀胱にはそのような機能は存在しません。しかし、まるで風船が膨らむように、膜を薄くしながら内容量を大きくすることができます。
移行上皮が伸縮を可能にする
この仕組みには移行上皮と呼ばれる特殊な上皮組織が関わっています。この上皮は尿が溜まっていない際には細胞が何層かに重なって存在しています。しかし、尿が溜まり膀胱が大きくなってくると、細胞の層が薄くなり表面積が増え、膀胱の内容量も増加することができます。