毛の大部分は死んだ細胞からできている
毛の付け根には、毛母細胞が存在しており、活発に細胞分裂を続けています。分裂した細胞にはケラチンが多く含まれており、これらの細胞は次第に上へと押し上げられる過程で水分がなくなって死んだ細胞(角化した細胞)となります。
付け根には生きた細胞が存在する
私たちが通常目にする毛は、細胞が死んで干からびたものの集合体です(その付け根には生きた細胞「毛母細胞」がいます)。キューティクルと呼ばれる毛を囲む薄い層も、メラニンとケラチンを多く含んだ変性した細胞です。毛は毎日0.2mmも伸びており、活発に細胞分裂が行われているのがわかります。
毛は表皮が進化したもの
毛が死んだ細胞というと、中々イメージしづらいかもしれません。しかし、表皮も細胞分裂によって増えた細胞が死滅したものです。毛が皮膚から進化したものであることを考えると、毛=「死んだ細胞」の集合体というのは、素直に受け入れられるのではないでしょうか。
まとめ
毛の付け根には生きた毛母細胞が存在します。この細胞が細胞分裂を繰り返しますが、分裂して誕生した細胞は死んでしまい角化(硬くなること)します。そのため、少しの生きた細胞と多くの死んだ細胞が含まれているのが毛です。