ちょっとディープな生物の世界

心材はどうやってできるの?心材が形成される仕組み

放射組織から中心部に防御物質が注入される

心材とは木が成長するにつれて形成される中心部分のことです。非常に硬く、周囲に比べて濃い色をしています。心材以外の部分を辺材と呼びます。

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木が若い時には中心部にも道管が存在しています。道管は既に死んだ細胞ですから、自分で変化することはできません。木材の中には放射組織と呼ばれる組織が存在します。道管は垂直方向に向かって並んでいますが、放射組織は水平方向に走っています。下画像では横の並んでいる細胞が放射組織です。

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放射組織は、木の中心部において防御物質を生成し、道管に注入していきます。すると、中心部の細胞は道管としての機能は無くなりますが、折れにくく虫に食べられにくい心材となります。なお放射組織も最終的に死滅し、心材は死んだ細胞のみになります。

辺材の役割

一方、辺材には水分の送る道管、栄養分を送る師管が存在し、木の生命活動を担っています。

まとめ

放射組織が木の中心部で防御物質を注入することによって非常に硬い心材となります。心材では生命活動は行われず、腐りにくい死んだ細胞の塊になります。

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