アリの多様性は半端ない
アリはハチ目アリ科(Formicidae)に属する昆虫です。真社会性の性質を持っており、女王だけが生殖を行います。他の働きアリは分業し、それぞれの役割に従事します(サボりもいますが)。
世界には自分の役割に特化した体を持つアリがたくさんいます。見ていきましょう!
ミツアリです。食料が乏しい砂漠に生息しているため、働きアリの一部が貯蔵庫代わりになります。
グンタイアリです。通り道にいる生物はほぼ狩りつくしてしまうという絶対に会いたくないヤバイやつらです。
グンタイアリと並んで最強とされるサシハリアリです。大きな顎と神経毒で敵を倒します。
ハキリアリです。切った葉は食べるのではなく菌類を育てる苗床にしています。菌を栽培する賢いアリです。
日本代表サムライアリです!形は普通ですが、行動が特殊です。サムライアリは自分で子育てできないため、周囲の巣から蛹を奪い取り奴隷化し、自分の子どもの世話をさせます…。
ジバクアリです。敵に襲われると腹筋を収縮して体の一部を破裂させ、毒液を浴びせます。
タートルアントです。頭の上のお皿で巣穴を塞ぎ、敵の侵入を防ぎます。
イギリスの昆虫学者C・B・ウィリアムズは「アリは全昆虫の1%を占めており、およそ1京匹いる」と言いました。現代ではアリはかなり繁栄し、多様化を遂げた種であることが感じられます。