減数分裂とは
減数分裂は配偶子(生殖細胞)を作るための分裂である。他の配偶子と接合するために、染色体数を半分にする。
減数分裂は第一分裂と第二分裂に分けることができる。第一分裂は、染色体数を半減させる分裂であり、第二分裂は、間期で二倍となったDNA量を元に戻す分裂である。
[amazonjs asin=”4274204669″ locale=”JP” title=”これだけは知っておきたい図解 細胞周期”]間期でのDNA合成
間期ではDNAが合成され、1つの染色体のDNA量が2倍となる。本来のDNA量の染色体の姿は下画像である。
しかし、間期でDNA量が二倍となると、次のような姿になる。染色体として下画像のような姿を思い浮かべるのは、染色体は細胞分裂時(間期を終えた後)に観察できるものでからである。
第一分裂
前期
染色体が形成され、中心体が2つに分かれる。また、相同染色体同士が結合(対合)する。これを二価染色体と呼ぶ。
この際に相同染色体同士で遺伝子を交換する乗換えが起こる。
中期
二価染色体が細胞の赤道面に並ぶ。
中心体から紡錘糸が伸びてきて染色体の動原体に結合する。この構造を紡錘体と呼ぶ。
後期
二価染色体が分離し、両極に移動する。
終期
くびれが生じて2つに分裂する。核膜も生じる。この時、核相が2nからnになる(例えば、ヒトの場合では染色体46本(2n)から、23本(n)となる)。
減数第一分裂終期において、核膜の形成は必ず起こります。
第二分裂
前期
核膜の消失、染色体が形成される(第一分裂の続きなので細胞は2つ)。
中期
染色体が赤道面に並び、紡錘体を形成する。
後期
染色体が2つに裂け、両極へ移動する。
終期
くびれが生じて分裂する。核膜を生じる。
DNA量の変化
例えば、普段の状態のDNA量を2とすると、減数分裂中のDNA量は次のように変化する。
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間期
DNA合成し、DNA量は倍になる。元々のDNA量を2とすると、4になる。
第1分裂後
相同染色体が分裂し、染色体数が半減してDNA量は2になる。
第2分裂後
染色体がさらに分裂し、DNA量は半減して1になる。
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