ちょっとディープな生物の世界

中絶と特別養子縁組

中絶件数

日本の中絶件数は年間18万6千件ほどとなっており、減少傾向になる。中絶が最も多いのは20代前半である。20代全体では約8万件である。20代女子の総人口は約700万人(http://memorva.jp)であるので、100人に一人は中絶手術を受けていると言って良いだろう。

平成 25 年度の人工妊娠中絶件数は 186,253 件で、前年度に比べ 10,386 件(5.3%)減少している。「20 歳未満」について各歳でみると、「19 歳」が 6,764 件と最も多く、次いで「18 歳」が4,807 件となっている。
人工妊娠中絶実施率(15~49 歳の女子人口千対)は 7.0 となっており、年齢階級別にみると、「20~24 歳」が 13.3、「25~29 歳」が 11.3 となっている。「20 歳未満」について各歳でみると、「19 歳」が 11.2、「18 歳」が 8.0 となっている。(表7、図9)

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/eisei_houkoku/13/dl/kekka6.pdf

中絶手術の根拠

母体保護法によって妊娠21週6日までの中絶手術が可能となっている。

第三章 母性保護

(医師の認定による人工妊娠中絶)
第十四条

都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師(以下「指定医師」という。)は、次の各号の一に該当する者に対して、本人及び配偶者の同意を得て、人工妊娠中絶を行うことができる。


妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの

暴行若しくは脅迫によつて又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの

前項の同意は、配偶者が知れないとき若しくはその意思を表示することができないとき又は妊娠後に配偶者がなくなつたときには本人の同意だけで足りる。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO156.html

対策

中絶件数を減少させるため、産んだ後に特別養子縁組に出すシステムも構築された。

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