陽生植物と陰生植物の違い
光が多い所で生育する植物(陽生植物)と、日陰で生育する植物(陰生植物)とでは光合成速度に異なった特徴が見られる。
予備知識として光飽和点と光補償点について簡単に説明したい。光合成速度が一定となる光の強さを光飽和点と呼ぶ。光合成速度と呼吸速度が同じになる光の強さを光補償点と呼ぶ。
陽生植物と陰生とでは下のグラフのような違いがある。
陽生植物
陽生植物は光飽和点、光補償点が高いという特徴を持つ。そのため、以下のような性質を持つ。
- 光飽和点が高いため、強い光の下ではその分だけ光合成速度も上昇する。
- 光補償点も高いため、弱い光の下(光補償点よりも暗い所)では、生育できない。
陰生植物
陰生植物は光飽和点、光補償点が低いという特徴を持つ。そのため、以下の性質を持つ。
- 光飽和点が低いため、成長が遅い。そのため、よく日の当たるところでは陽生植物に競争に負ける。
- 光補償点が低いため、弱い光の下でも光補償点を下回ることなく、生育できる。
陽樹と陰樹
陽生植物の樹木を陽樹と呼ぶ。一方、幼木の時に陰生植物の特徴を示す樹木を陰樹と呼ぶ。陰樹の中には、成木になると陽生植物のようになるものもある。代表的な陽樹はシラカバ、陰樹はアオキなどである。
「陽生・陰生植物」と「陽樹・陰樹」の違い
たまに混乱される方もいるが、陽樹は陽生植物の一部であり、陰樹は陰生植物の一部である。陽生・陰生植物のうち、樹木となるものを陽樹・陰樹と呼ぶ。陽生・陰生植物には草本も含まれる。
陽葉・陰葉
良く陽が当たる場所で育った葉を陽葉、あまり陽が当たらない場所で育った葉を陰葉と呼ぶ。陽葉は面積が小さく厚い。また、陰葉は面積が大きく薄い。同じ植物種であっても、陽のあたり方によっては陽葉・陰葉どちらにもなる。また、1つの木に陽葉、陰葉が混在しているものもある(日が当たる葉は陽葉、日があたらない葉は陰葉になる)。
高校生物基礎
バイオームの多様性と分布
との所で、
5 陽生植物と陰生植物の
4番目の段の陽葉・陰葉が 揚葉・陰葉
になっています。
いつも拝見しています。
有難うございます。
このブログに感謝をしています。
>いつもありがとうございますさん
ご指摘ありがとうございました!
また、温かいコメントありがとうございます・w・
5.陽生植物と陰生植物で「陽生植物」が所々「陽性植物」と漢字表記が間違っています。
コメントいただきありがとうございました!
誤字でした;w;修正いたしました。
また何かありましたら、よろしくお願いいたします。
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