ちょっとディープな生物の世界

生産構造-生産構造図と層別刈取法-

生産構造

植物のどの部分(先端から地表まで)で、どれだけ光合成が行われているかを生産構造と呼ぶ。広葉型イネ科型がある。

  • 広葉型は植物の上部の葉が広く、光合成を上部で良く行う。
  • イネ科型は植物の下部の葉が広く、光合成を下部で良く行う。

層別刈取法

植物を高さごと刈り取り、葉とその他の重さを測定する。広葉型かイネ科型かが判別できる。

生産構造図

層別刈取法によって測定したデータを図にしたものを生産構造図と呼ぶ。

下図は北大が調査したものである。イネ科型は同化系の組織の重量が低い所に集中しているが、広葉型は高いところに集中している(下図右)。点線は相対照度を表している。相対照度とは、どれくらい光を浴びているかを示す値である。左が0(%)で中心が100(%)となっている。広葉型では上部に葉がたくさんあるため、下部では相対照度がほぼ0になっている。

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