裸子植物の生殖
裸子植物とは
種子植物のうち胚珠がむきだしになっているものを指す。ソテツ類、イチョウ類、マツ類、グネツム類を含む。裸子植物は種子を作るようになった最初の植物である。イチョウの種子であるギンナンは一見、子房があるように見えるが、実際は種皮が厚くなったものである(詳しくは→「イチョウの種子のギンナンは子房ではない」)。
精子の形成
イチョウ・ソテツに限っては遊泳する精子を形成する。裸子植物・被子植物では通例精子を作ることはないので、それより下等な植物の形質を持っていると言える。
胚(2n)の形成
花粉管内でできた精細胞と胚のう内の卵細胞が受精し、胚(2n)となる。被子植物とは異なり胚乳(n)とは受精(重複受精)しない。
松ぼっくりの形成過程は次の図の通りである。