神経伝達物質と心の病気
心は神経伝達物質の微妙なバランスの上に成り立っている。
心の病気は、強いストレス下において神経伝達物質のバランスが崩れることによって生じると考えられている。脳も、体と同様に臓器なのである。
神経伝達物質 | 過剰 | 不足 |
ドーパミン | 統合失調症 | パーキンソン病 |
ノルアドレナリン | 不安・そう病 | うつ病 |
セロトニン | 不安・そう病 | うつ病 |
アセチルコリン | パーキンソン病 | アルツハイマー病 |
統合失調症
幻覚・幻聴が特徴的な精神疾患である。感覚・思考が病気のために歪んでしまい、自分が異常なことに気がつかず、自身で病気を認識することが難しい。
パーキンソン病
手足のふるえ、手足のこわばり、動作が緩慢、転びやすくなる(姿勢反射障害)が起こる病気である。ドーパミンが不足すると神経細胞同士の連絡に異常が起こり、発病すると考えられている。
そう病
いきなり気分が非常に高揚し、支離滅裂な言葉を発する状態になる精神疾患である。放置しておくと、極端な鬱状態になることもある。
鬱病
抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥(しょうそう)、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・不安が生じる精神疾患である。世界で3.5億人の罹患者がいる。
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アルツハイマー病
認知障害(記憶、注意、学習、視空間)を引き起こす病気である。認知症と呼ばれるものの6~7割はアルツハイマー病である。