同じ名前だけれども違う物質
ウミホタルとゲンジボタルはルシフェリン(L・H2)を酸化して生物発光を行う。ルシフェリンを酸化する酵素にルシフェラーゼを使用する。しかし、ウミホタルとゲンジボタルのルシフェラーゼは全く別物である。
ウミホタルはウミホタルルシフェラーゼを、ホタルはホタルルシフェラーゼを持っている。
ルシフェリン(基質)
ルシフェリンとはルシフェラーゼによって酸化される物質の総称である。当然、ウミホタルルシフェラーゼとホタルルシフェラーゼが分解するルシフェリンは異なる物質である。
ホタルルシフェリン
ウミホタルルシフェリン
ウミホタルルシフェラーゼ
ウミホタルルシフェラーゼは、基質(ルシフェリン)と酸素があれば、基質を酸化させることができる。酸化する過程において、青色光が発せられる。
ホタルルシフェラーゼ
ホタルルシフェラーゼはATPと基質(ルシフェリン)と酸素がある条件下で、基質を酸化させることができる。基質を酸化する過程において、黄緑色の光が発せられる。
違いまとめ
次の3つの違いが挙げられる。
- 構造が違う
- 基質が違う
- ホタルルシフェラーゼはATPがないと反応できない
特に③が試験などで出題される重要項目である。