ちょっとディープな生物の世界

ウミホタルとゲンジボタルのルシフェラーゼの違い

同じ名前だけれども違う物質

ウミホタルとゲンジボタルはルシフェリン(L・H2)を酸化して生物発光を行う。ルシフェリンを酸化する酵素にルシフェラーゼを使用する。しかし、ウミホタルとゲンジボタルのルシフェラーゼは全く別物である。

ウミホタルはウミホタルルシフェラーゼを、ホタルはホタルルシフェラーゼを持っている。

https://pdbj.org/

ルシフェリン(基質)

ルシフェリンとはルシフェラーゼによって酸化される物質の総称である。当然、ウミホタルルシフェラーゼとホタルルシフェラーゼが分解するルシフェリンは異なる物質である。

ホタルルシフェリン

https://en.wikipedia.org/

ウミホタルルシフェリン

https://en.wikipedia.org/

ウミホタルルシフェラーゼ

ウミホタルルシフェラーゼは、基質(ルシフェリン)と酸素があれば、基質を酸化させることができる。酸化する過程において、青色光が発せられる。

ホタルルシフェラーゼ

ホタルルシフェラーゼはATPと基質(ルシフェリン)と酸素がある条件下で、基質を酸化させることができる。基質を酸化する過程において、黄緑色の光が発せられる。

違いまとめ

次の3つの違いが挙げられる。

  1. 構造が違う
  2. 基質が違う
  3. ホタルルシフェラーゼはATPがないと反応できない

特に③が試験などで出題される重要項目である。

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