ちょっとディープな生物の世界

生物に含まれる元素と役割まとめ

生物を構成する主要元素と金属元素

細胞を構成する主な元素はC、H、O、Nである。ヒトの場合、生重量で測定すると、この4元素で約97%を占めるヒト以外の生物でも、この4つの元素が大部分である。主要4元素以外には、Mg、Ca、K、S、Fe、P、Na、Cl、Cu、Zn、Iなどがある。

Mg マグネシウム

光合成色素のクロロフィルの構成元素である。

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Ca カルシウム

血液凝固や筋収縮に関与する。また、リン酸カルシウムとして骨の成分である。

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K カリウム

神経細胞の静止電位の発生に関与する。

S 硫黄

アミノ酸のシステイン(下画像)、メチオニンに含まれている。

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Fe 鉄

ヘモグロビン(下画像)やシトクロムの構成元素である。シトクロムは呼吸の電子伝達系に関わる。

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シトクロムにはヘムcと呼ばれれるヘムタンパク質が含まれており、ここに鉄が存在する。

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P リン

拡散、ATP、NADPなどの構成元素である。また、リン酸カルシウムとして骨の成分である。

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Na ナトリウム

体液中に最も多く含まれる陽イオンである。神経細胞の活動電位の発生に関与する。

Cl 塩素

胃液中に塩酸HClとして含まれる。

Cu 銅

イカなどの血液色素のヘモシアニンに含まれる。

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Zn 亜鉛

免疫に関与している。体内に約2~4g存在し、ホルモン・DNA・タンパク質などの合成にも関わっていると考えられている。

I ヨウ素

甲状腺のチロキシンの構成元素となる。

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