名前が似ているだけで2つは全くの別物
よく混乱しがちな原核生物と原生生物ですが、両者は全くの別物です。両者の違いを見ていきましょう。
原核生物とは?
原核生物とは、核(核膜)を持たない生物のことです。核を持っていないため、DNAがむき出しの状態になっています。原核生物の対となる言葉としては、核(核膜)を持っている真核生物です。
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原核生物には大腸菌などの細菌や超好熱菌などの古細菌が含まれます。
原生生物とは?
原生生物とは、五界説における生物の分類の1つです。五界説とは地球上の生物種を動物界、植物界、菌界、原生生物界、モネラ界の5つの界に分ける分類方法です。前述した原核生物はモネラ界を構成しています。
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モネラ界以外の生物は全て真核生物です。真核生物の中で、動物、植物、菌類といった一般的な生物の分類には属さないと考えられている単細胞生物の総称を原生生物界と呼びます。原生生物界に含まれる生物のことを原生生物と呼びます。
原生生物界には、様々な生物種が含まれており、単細胞のものから多細胞のものまであります。多細胞のものに関しては、胚の分化はしていません。
原生生物には、緑藻類、紅藻類、渦べん毛藻類、褐藻類、ユーグレナ類、変形菌類、車軸藻類、繊毛虫類、ケイ藻類、卵菌類、えり鞭毛虫類、細胞性粘菌などがおり、どれも個性的な生物たちです。
まとめ:原核生物と原生生物の違い
原核生物とは、「核があるかないか」を分類する際に使われる言葉です。核がない細胞によって構成されている生物を原核生物、核がある細胞によって構成されている生物を真核生物と呼びます。
原生生物は、生物種を5つの界に分けた時の1つの分類です。モネラ界(原核生物)ではなく、動物界、植物界、菌界に含まれない原始的な生物を原生生物界と分類し、そこに属するものを原生生物と呼んでいます。
わかりやすい解説ありがとうございます m(_ _)m
コメントありがとうございます!