2016年のNASAの探査機「ジュノー」から送られてきたデータによると、木星で巨大なオーロラが発生していることがわかりました。
オーロラは太陽から吹き付けてくる電子による現象です。太陽から送られてきた電子は惑星の磁力線に沿って軌道が変わり速度も増します。そして、超高層大気を構成する酸素原子や窒素分子のイオンに衝突します。すると、それらの粒子にエネルギーが与えられ、粒子が元のエネルギー状態に戻るときに光を発します。
しかし、今回、木星で観測されたオーロラは地球のそれよりも100倍も強力であることがわかりました。これはいくら木星が巨大だからと言っても説明できない値だそうです。未だ説明できない力が電子の加速に関わっていることが推測されています。