ウナギには6万枚の鱗がある
ウナギはウナギ科ウナギ属に分類される魚類の総称です。誰もがウナギといえば「ヌルヌル」した体表を思い出すでしょう。触っても鱗の感触は感じられません。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/06/American_eel_Anguilla_rostrata_4015394951.jpg)
ウナギには6万枚の鱗がありますが、全て皮膚の下に埋もれてしまっています。ウナギは鱗の代わりに粘液を分泌する細胞が発達し、粘液物質を出すことで体を保護するように進化したのです。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/06/PSM_V35_D070_Scale_of_eel.jpg)
ウナギの鱗はタンパク質と多糖類が結合した「ムコプロテイン」と呼ばれる物質で構成されています。ウナギの鱗は発達していませんが、繊細な皮膚を守る働きがあります。またムコプロテインを人間が口にすると、胃腸の粘膜を保護し、消化吸収を助ける作用があります。
![](https://manabu-biology.com/wp-content/uploads/2021/06/Antique-Microscope-Slide-Scales-of-Eel-1.jpg)