コルヒチンによって減数分裂を邪魔する
コルヒチンという化学物質は減数分裂を阻害(染色体が両極に分かれるのを阻害)し、細胞分裂を起こさせない働きを持っている。スイカの頂芽をコルヒチン処理してやると細胞分裂が上手く行われずに4倍体のスイカができる。
4倍体のスイカの雌花と、2倍体のスイカの雄花を人工授粉する。すると、4倍体のスイカは減数分裂して2倍体の卵、2倍体のスイカは減数分裂して1倍体の精細胞となり、受精して3倍体の受精卵(種子)ができる。
3倍体の種子は発芽はするが、染色体数が奇数であるため減数分裂の際に上手く対合できずに配偶子は作られない。しかし、受粉の刺激によって子房は果実となるため、3倍体のスイカの雌花を人工授粉させてやると、種無しスイカができるのである。