ナマケモノはウンコをする時は木から降りる

自殺行為のウンコ

ナマケモノは交尾も出産も食事も樹上で行う動物です。木から降りることは殆どないのですが、ナマケモノはウンコをする時だけは木から降りることが知られています。ウンコは7日から10日に1回のペース。地上には捕食者がいて危険ですので、命がけのウンコです。

なぜ木から降りてウンコをするの？

樹上からウンコをしても良さそうなものですが、木から降りてウンコをするメリットして「ナマケモノガ」との共生があります。

ナマケモノガはナマケモノの毛の中で過ごしている蛾で、ナマケモノガの排泄物などによってナマケモノの表面にコケが生えます。コケはナマケモノにとっては貴重な食料となっています。

ナマケモノガはナマケモノのウンコに卵を産むため、樹上からウンコをされるとどこにウンコが落ちたかわからず産卵する機会が減少する可能性があります。一方、木から降りてウンコをしてくれると、ナマケモノに乗って一緒に木から降りるナマケモノガはウンコに確実に到達して産卵することができます。

なぜナマケモノが木から降りてウンコをするかわかっていませんが、メリットは一応あるようです。