ちょっとディープな生物の世界

光合成色素の種類一覧と生物種の関係まとめ

光合成色素とは

光合成色素とは光エネルギーを吸収するための物質である。光エネルギーは化学エネルギーに変換され光合成に用いられる。光合成色素には大きく分けてクロロフィル、カロテノイド、フィコビリンの3種がある。

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クロロフィル

別名葉緑素と呼ばれ、陸上生物・藻類・シアノバクテリアなどが持っているヒトになじみ深い緑色の色素である。クロロフィルには構造が少し異なるクロロフィルa、クロロフィルb、クロロフィルc、バクテリオクロロフィルがある。クロロフィルaが主色素であり、その他のクロロフィルは補助色素と言える。

クロロフィルとバクテリオクロロフィルの違いについてこちらの記事をご参照ください。

https://ja.wikipedia.org/

カロテノイド(カロテン・キサントフィル)

黄色、橙、赤、紫色の色素の総称をカロテノイドと呼ぶ。カロテノイドのうち、カロテンキサントフィル(下図)は光合成色素である。それ以外のカロテノイドは光合成色素としては働かない。

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フィコビリン

フィコビリンはシアノバクテリアや紅藻類が持つ色素である。フィコビリンは色素タンパク質(フィコシアニン(下図)、フィコエリトリン)に含まれて存在している。

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光合成色素の色まとめ

まとめると次の表のようになる。

光合成色素
クロロフィルa 青緑
クロロフィルb 黄緑
クロロフィルc
バクテリオクロロフィル 青緑
カロテン 橙黄
キサントフィル 黄~褐色
フィコシアニン
フィコエリトリン

光合成色素と生物種の関係

光合成を行う各生物種と光合成色素の関係を示すと次のようになる。

光合成細菌 シアノバクテリア 紅藻類 ケイ藻類 褐藻類 シャジクモ類 緑藻類 植物(コケ・シダ・種子)
クロロフィルa
クロロフィルb
クロロフィルc
バクテリオクロロフィル
カロテン
キサントフィル
フィコシアニン
フィコエリトリン

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