ちょっとディープな生物の世界

六界説とは-クロミスタ界-

5界+クロミスタ界=六界

一般的に知られているのはホイッタカーによって提唱されマーグリスによって訂正された五界説である。五界説では生物はモネラ界、原生生物界、植物界、菌界、動物界に分類される。

http://botanystudies.com

五界説における原生生物界は、植物界・菌界・動物界に含まれない真核生物の集まりであり、その系統関係も不明な雑多な集団であった。キャバリエ・スミスは原生生物界内での系統を研究し、クロミスタ界という新たな界を提唱し六界説を主張した。

クロミスタ界とは

クロミスタ界にはクロロフィルaクロロフィルcを持つ藻類(褐藻類、ケイ藻類)とその近縁種が含まれている。クロミスタ界が持つ葉緑体は二次共生に由来するものである。

https://phys.org/news/

二次共生とは

二次共生とは、一次共生(シアノバクテリアが真核生物に取り込まれる)によって生じた光合成生物が、さらに他の生物に取り込まれて共生を果たしたものである。

https://modia.chitose-bio.com/

一次共生の生物である緑藻類や褐藻類は葉緑体を包む膜は2枚であるが、二次共生による生物(ユーグレナ藻類、褐藻類、ケイ藻類糖)は葉緑体を包む膜は3~4枚存在している。

 

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