イヌ腎尿細管上皮細胞(MDCK)という細胞を培養皿に撒くと、細胞同士はくっついて細胞シートになります。しばらくすると、大きな細胞が出現し、周囲の細胞を率いて(?)運動を始めます。詳しくは北大のHPに掲載されています。
このリーダー細胞がいなくなると、秩序だった動きができずにただ広がるだけになります。
リーダー細胞ではRac1という細胞が動くときに必要なたんぱく質が活性化されていることがわかりました。Rac1を薬で不活性化してやると、やはり周囲の細胞を上手に率いることができなくなりました。また薬品を洗い流すとリーダーとしての機能を回復します。