カギムシとは?
カギムシは有爪動物に分類される生物で、昆虫の祖先的な存在であると考えられています。
カギムシは脚が30対(60本)あり、地面の上を這って生活しています。脚の先には微小な爪があり、また頭には1対の触覚があります。顔から粘液を飛ばして獲物を捕らえることもできます。
ぶしゃーと粘液を飛ばすカギムシ。エイリアンそのもの。
カギムシは昆虫の先祖
昆虫が属する節足動物門はカンブリア紀に生存していた「葉足動物」という古生物のグループから派生したと考えられています。カギムシはこの葉足動物の特徴を残していることから「生きた化石」「昆虫の先祖」などと呼ばれています。カギムシが属する有爪動物も葉足動物から派生したカテゴリーです。
カギムシは体内に繊毛があることから環形動物(ミミズの仲間)にも似ていますが、触覚や口器があることから節足動物にも似ています。まさに両者の間のような存在です。カギムシはミミズなどの仲間から進化し、またカギムシの仲間が昆虫へと進化していきました。