何があったの?
2021年4月18日に北海道帯広市で開催されたばんえい競馬の能力検査会で鈴木恵介騎手が馬の顔を蹴ることがありました。
この行為はネットで中継されており、SNSで批判の嵐となりました。これを受けて騎手の鈴木恵介氏は戒告処分となりました。
北海道帯広市が主催するばんえい競馬で、2021年4月18日(日)帯広競馬場にて実施しました「令和3年度第1回能力検査」第18競走において、鈴木恵介騎手が出走馬(ドウナンヒメ号)を蹴る事案が発生いたしました。
https://banei-keiba.or.jp/
なぜ蹴ったの?
ANNの取材によると「顔を上げさせようとして蹴ったしまった」と騎手は話しています。
馬主や厩舎関係者は「馬が砂を吸ってそれが肺に入るのを防ぐためには仕方がなかったとっさの判断」として納得しているとのことです。
「膝をついてしまって鼻にたくさん砂が入り込んで手網を引いて頭を起こそうにもまた鼻をついてしまって砂を吸い込むの繰り返しでやむを得ずの判断をしたのだと思ってます 起きることは出来たのですがその後また膝をついていその場で競走中止しました 厩舎までの帰路ずっと酷い咳をしていて鼻から沢山砂が出てきました その砂が肺に入ったり詰まって呼吸が出来なくなったりしなくて良かったです」
https://news.yahoo.co.jp/
しかし、エンターテイメントしてのばんえい競馬の中で、騎手が動物の顔を蹴り上げるのは一般の人には理解できないですし、動物愛護的観点から問題のある行為だったと言えます。
帯広市も激おこです。
このことは、全国のばんえい競馬を応援していただいているファンの方をはじめ、レースの映像をご覧になった全ての方に不快な思いと不信を招く行為であり、如何なる理由であれ、出走馬を蹴るということは認められず、主催者といたしましては、当日本人に対し厳重注意を行ったうえで戒告処分といたしました。
https://banei-keiba.or.jp/
鈴木恵介騎手はどんな人?
鈴木恵介騎手はとても優れた騎手で、2021年現在までに重賞レースで25勝しています。特に「オレノココロ」という馬と相性が良かったのか全レース合わせて22勝をオレノココロとのコンビで優勝しました。
しかし、2012年には傷害事件を起こしたこともあるそうです。「顎の骨を折る重傷」と書いてありますから、大きな出来事であったことがわかります。
北海道警帯広署は4日、同僚の男性騎手を突き飛ばしたとして、暴行の疑いで、帯広市が主催するばんえい競馬の騎手鈴木恵介容疑者(35)=旭川市西神楽南2条2丁目=を逮捕した。「やっていません」と容疑を否認している。
逮捕容疑は4月29日、帯広競馬場の待機室で、当時騎手だった男性(23)の胸をつかんで突き飛ばすなどした疑い。
帯広署によると、被害男性と鈴木容疑者、騎手藤野俊一容疑者(51)=傷害容疑で逮捕=の3人は、待機室で酒を飲んでいて口論になり、藤野容疑者が男性の顔を蹴って顎の骨を折る重傷を負わせた後、鈴木容疑者が暴行したという。
帯広市ばんえい振興室は、2人に騎乗停止などの処分を検討している。
https://www.sponichi.co.jp/
今後どうなる??
鈴木恵介騎手は戒告処分を受けました。戒告処分は最も軽い処分で、特に職務等に制限がかかるわけではありません。しかし、鈴木恵介騎手は今回のことを受け、次のレースを自主的に辞退するそうです。
馬主や関係者は擁護している感はあるので、見放されているわけではなさそうです。ほとぼりが冷めたらまた復帰するでしょう。
少し前の時代ならばよくあることだったのかもしれませんが、常に全国に見られている意識を持って、倫理観をアップデートしていかなければなりませんね。