アラビアオリックスは水を飲まない
砂漠の過酷な環境に適応した動物としてアラビアオリックスが知られています。白い毛の色が太陽の熱を反射して、熱から体を守るため汗をあまりかきませんし、無駄な運動を避け、争いごとなどはめったに起きません。
また、ミトコンドリアでの代謝の際に生じる水や、植物を食べる際に含まれている水分を効率よく利用し、水を飲まなくても生きていくことがでます。
野生の個体は一度絶滅した
実はそんなアラビアオリックスですが、角目的の乱獲により生息数は激減し、野生個体は1972年に絶滅しました。しかし、1962年から残り少ない野生個体を捕獲してフェニックス動物園に集められており、1980年からは飼育下繁殖された個体の再導入が進められています。
日本ではどこで会える?
1988年に横浜市立金沢動物園が初めて飼育を始めました。現在では国内の様々な場所で飼育がおこなわれています。