色ではなくマントがひらひらに興奮する
牛は色覚が優れておらず世界をモノクロでしか見ることができません。そのため、「赤色」というものを明確に認識することはできません。牛は見慣れない動くものに警戒する習性を持っています。ヒラリと動く布はウシにとってはまさに不審者以外の何物でもないのです。布の色は赤でなくても突進してきます。
ではなぜマントは赤色に統一されているかと言いますと、これは全く人間の都合です。人間側がショーを興奮的なものにするために、血などを連想させる赤色をマントの色として起用しているだけなのです。