2回刺激を受けると分泌物質量が十分になって活動電位が起こる
ハエトリソウはダーウィンも「世界でもっとも不思議な植物」と呼んだぐらいミステリアスな植物です。ハエトリソウの捕虫葉の表面にはトゲのような感覚毛がついており、2回目の接触が30秒以内におこると葉が閉じて虫を捕まえます。しかし、30秒を過ぎると葉は閉じません。
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この葉が閉じる運動にはある物質の分泌が関わっていることがわかっています。1回目の接触で分泌される物質の量だけでは葉を閉じる運動は起こりません。しかし、2回目の接触で分泌される物質の量を加えると十分量となり、葉は閉じます。
つまり、時間が空きすぎると2回目の接触が起こっても葉が閉じないのは、1回目で分泌された物質が拡散されてしまうためだと考えられます。