孵化したカタツムリは変態せずに成体の姿で生まれてくる
海水産の貝類はトロコフォア幼生やベリジャー幼生を経てから成体になることが知られています。しかし、陸生の軟体動物の有肺類はトロコフォア幼生やベリジャー幼生を経ずに成体の形(つまりカタツムリの形)で生まれてきます。このように変態せずに個体が成体となることを直達発生と呼びます。
ベリジャー幼生やトロコフォア幼生ってなに?という方はこちらの記事をご覧ください。
なぜベリジャー幼生やトロコフォア幼生にはならないの?
トロコフォア幼生やベリジャー幼生は水中で生きる形態をしているため、そもそも陸上では生きていけません。カタツムリの場合には卵内でベリジャー幼生のような発生過程を経て成体となることが確認されており、卵の中にいる間に変態を済ませてしまっているようです。
ちなみにこちらが卵内での発生過程の映像です。
ちなみにちなみにこちらが産卵の様子です。