匂いを嗅いでいるだけ
よく馬が歯を突き出して鳴いている姿を見かけます。この行動はフレーメンと呼ばれており、匂いを嗅ぐための行動です。
馬の鼻腔には「鋤鼻器(じょびき)別名:ヤコブソン器官」と呼ばれる空間があり、そこには匂いを感知する細胞が多く集まっています。鋤鼻器は四肢動物が嗅上皮とは別に持つ嗅覚器官で、嗅神経とは別の経路を通って脳に刺激を伝えます。
下画像はヘビの鋤鼻器(vomeronasal organ)です。
馬は上唇をめくりあげることによって空気を鋤鼻器に流れさせ、より匂いを感じることができるようになります。フレーメンは特にオス馬がメス馬の匂いを嗅ぐために行うようです。