一般的には「遺伝子の多様性を高めるため」と言われている
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組み換えが起こる意義は一般的に「遺伝子の多様性を高めるため」と言われています。テストなどでは、このように書けば正解です。
しかし、一方で組み換えが起こらなくとも、染色体は23本×2セットあるわけですから、染色体の組み合わせは単純に2の23乗にもなります。また、マンボウのように数億個の卵を産むならば話は別ですが、ヒトはせいぜい数人の子どもを持つのみです。そう考えると、遺伝子の多様な子どももそこまで残せるわけではありません。
もう1つの組み換えの意義として、「有害遺伝子の排除」が考えられています。突然変異によって有害遺伝子が蓄積されていった場合、組み換えが起これば、配偶子の中には有害遺伝子を含まない組み合わせのものも生まれます(もちろん、有害な遺伝子が集まる配偶子も生じますが)。
有害な遺伝子が集まった個体は、生まれても次の子孫を残せる可能性は低いです。しかし、有害な遺伝子を含まない配偶子が受精し、育った場合、親世代にあった有害遺伝子を一旦リセットすることができます。
まとめ
組み換えは、配偶子の遺伝子の多様性を極めて高くします。また、その際に有害な遺伝子を排除する役割を持っている可能性もあります。